« 2014年2月 | トップページ | 2014年8月 »

2014年4月

2014年4月25日 (金)

星の海に逝った人々。

理絵が亡くなって8カ月。
いつもの年と変わらぬ春がやって来ました。

長かった冬の雪もようやく融け、待ちかねたように、木々の芽吹きが
一斉に始まる季節です。春の花々も少しづつ色めいて来ます。
毎年、魔女卵の店舗の横に春の花を植えてやると、理絵が喜んで
くれたのを憶い出しました。

でも今年からは、そんなささやかな場所もなくなりました。

親よりも先に旅立つ不幸。
亡くなってしまってから、妙にいろんな場面で感じてしまいます。

韓国の沢山の高校生の傷ましい旅客フェリー船の事故。300人以上
の親たちが嗚咽と絶望の淵にいます。

振り返れば、東日本大震災では、2万人近くの人たちが亡くなり、
その中に先立つ不幸は一体どれくらいあったのでしょうか?
最も印象的だったのは、石巻市の大川小学校の児童74人の可愛そうな
津波事故です。早めの誘導で全員助かったのに、残念でなりません。
そして、宮城県南三陸町の防災庁舎で、懸命に町民に避難放送で呼び
かけながら、そのまま津波で亡くなった町職員の遠藤未希さんの悲しく
傷ましい事故。
宮古市田老地区では、10メートルの防潮堤があったにもかかわらず、
一旦は高台に逃げながら、真面目に避難施設に戻って来て、津波に吞み
込まれて亡くなった人たち。

遺された家族は、何年経っても悲しみの轍(わだち)の中にいます。
遠藤未希さんの両親は、亡くなった娘の無念さを忘れずに、来てくれた
お客さんと共有するために、「未希の家」という民宿を始めたようです。

そして、両親が高齢を迎えても一向に解決の糸口すら見えない、北朝鮮拉致
被害家族の動静。

「先逝く人々」の不幸がずっと尾を引いています。


話しは変わりますが、昔日の頃、南米ペルーのクスコ付近(標高4000m)の
田舎道をバスで移動した時に、車のヘッドライト以外は何の灯りさえも無かった
漆黒の闇に、宝石箱をひっくり返したような満天の星のことを憶い出しました。

手を伸ばすと掴めそうなくらいの無数の星の海を、今でも鮮明に覚えています。
あれはもしかしたら、親より先に亡くなった子供たちの、家族に伝える精一杯の
輝きなのかも知れないと想えて来ます。
銀河だけでも一千億を超える星々があるという話しをよく聞きます。

どう考えても、私たちは生きているうちに、あの星の海にたどり着けそうにも
ないけれど、亡くなった子供たちだけが、瞬時に何万光年も向こうの、星の海
に集うのです。

光輝いて、それぞれの家族を見つめ続けていてくれる気がします。亡くなった
人の魂の数だけ、永遠に、煌いていてくれる感じがします。

人は誰でも早い遅いの差はあっても、間違いなくいつの日か、死を迎えます。
「与えられた生」を精一杯生きるしかありません。

死ぬまで、亡くなった家族の業(ごう)を背負いながら・・・・・。





*9.11はアメリカの同時多発テロの日。3.11は東日本大震災の日。
  8.11は理絵の命日です。忘れないでね・・・・・。

Manten11

| | コメント (13) | トラックバック (0)

« 2014年2月 | トップページ | 2014年8月 »